慢性膵炎な私の毎日(初代)

2005年5月~2007年2月にかけて、体調が最も悪かった時期のブログです。

ひでおさんより ― 2006年01月27日 20時42分04秒

ひでおさんより以下のコメントをいただきました。慢性膵炎で仕事を続けることが困難になった場合の対処法についての情報です。大変実用的で大事なことだと思われますので、勝手ですが、この欄にも転載させて下さい。

もともとの位置は、
http://kaoru.asablo.jp/blog/2005/10/22/116696#c227680
です。

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ミッチーさん、私も失業中で同じような状態です。
(それにしても、コメント欄が小さくて長文が書きにくいですね。)で、同じような状態に陥った人のために、私の経験からアドバイス(にならないかも?)を少々。たぶん常識の範囲内と思いますが・・・。

慢性膵炎と診断されたら、まずお住まいの都道府県にある「難病支援センター(難病110番)」に電話しましょう。でも、あまり期待はしないよう に。基本的に慢性膵炎は厚生労働省お墨付きのれっきとした難病でありながら、何の支援も無い病気です。私の住む地域では患者団体すらありません。(泣)。

もし「会社」にお勤めなら退職は避け、とりあえず休職しましょう。膵炎の痛みでうつ状態になり、気分が落ち込んでつい退職したくなりますが、うつ状態のときに重大な判断をするのは非常に危険です。休職して少し冷静になりましょう。
診断書を出せば病気を理由に解雇されることはありませんし、健康保険から傷病手当金が出ますから、自分が考えるほど会社に大きな負担をかける訳で は有りません。この病気は、ストレスが大きく関係すると思います。休職してストレスが減れば少しは病状が良くなるかもしれません。退職すれば、それが大き なストレスになり、病状が悪化します。経験上!!。

もし退職を決めてしまったら、健康保険は任意継続にしましょう。決して国民健康保険にしてはいけません。支払う保険料は高くても社会保険の任意継続のほう が絶対に有利です。これも経験上。お近くの社会保険事務所に行けば手続きができます。わからないところは親切に教えてくれますよ。ご自分で行けなければ、 家族でも手続きできます。

社会保険を任意継続にして退職したら。
もし傷病手当金を受給していなかったら社会保険事務所に行って、傷病手当金の申請をしましょう。実は退職後のほうが手続きが楽だったりします。医師の証明が必要になりますから主治医にお願いしましょう。任意継続は2年間、傷病手当金は1年半有効です。

主治医が証明してくれなかったら、主治医を替えましょう。
それが出来なかったら、職安に行って求職の手続きをして雇用保険を受給しましょう。その際、退職理由を「病気のため」とします。これで、すぐに失業給付を 受けることが出来ます。このとき「就労可能」という医師の証明が必要になりますから、主治医に証明してもらいましょう。主治医が証明してくれなかったら、 逆に就労不可能ですから上記傷病手当金の証明をして貰いましょう。

雇用保険の失業給付が終了してしまったら。
この時点で、病状が悪く働く意欲が無くなっているなら、迷わず精神科を受診しましょう。あなたはうつ状態です。経験上!!。そして、精神科の主治医から改 めて傷病手当金の証明をして貰いましょう。まだ1年間以上の期間を残しているはずです。実は精神科の病気のほうが手続きが楽だったりします。経験上!!。 うつ状態は治療すれば必ず治ります。

社会保険の傷病手当金は、6ヶ月間加入期間があれば受給資格が発生するそうで、1年間の加入期間があれば受給できるということです。(制度が変わっている かもしれません。正確なところは社会保険事務所に問い合わせてください。)任意継続期間も加入期間に参入されるそうでして、普通の加入者と同じ扱いになる そうです。ですから、6ヶ月間しか会社に在籍しなくても、更に任意継続を6ヶ月間続ければ傷病手当金が貰えることになります。時間を稼いで治療を続け、病 状が落ち着くのを待ちましょう。

う、本当に長文が書きにくいですね。あまり長くなるのも何ですから、この辺で。

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ひでおさんありがとうございました。(もしこの欄への転載が都合が悪ければ連絡を下さい。)

kaorusuien@yahoo.co.jp
 

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_ あきら ― 2006年01月28日 04時23分49秒

 これから社会的に問題となっていく病気ですね、支援策がない(悲)それならば支援策を作らせま しょう☆国が助けてくれない分自分で身を守ることが大前提ですね、ほんとうつ状態が一番恐いと思います、勝手に自分で病状を悪化させるし、何の得もありま せん、僕も経験してますし、みなさんも経験してるはずです、でも僕達は支援策のない分、能動的です、積極性があるんです、薬なんかも処方されたものだけ とっているはずはないはずです、自分に合うものを模索してますよね、プチ薬剤師です(笑)、自分達は能動的なんです☆(自己暗示) それにしても保険をう まく活用すれば国からお金いただけるんですね☆もらえるもんはもらいましょう☆今のところはお世話にならなくてすみますが、困った時の支援拡大を望みます ☆

_ ひでお ― 2006年01月28日 05時55分47秒

う~ん、ワイパックス服用を止めて眠れなかった朝に書いた文章は我ながら異様な迫力がありますね。(^^;)←MOS-DOS時代以来ですが、久々に顔文字を使ってみました。

補足です。
精神科を受診されるなら、厚生年金に加入しているうち(つまりは会社に在籍しているうち)です。絶対に!!。1回で受診を止めてもいいのです。
で、受診した日付と診療機関、出来れば担当医の名前を記録しておきましょう。後々必ず役に立ちます。
精神科の場合「初診日」がどこまでも付いて回りますから。
詳しくは必要になったときに、受診している診療機関か市町村の保健福祉担当課にご相談くださいね。

ついでに。
精神科は他の病気とは全く違います。
治すという強い意思が必要ですし、主治医を信頼できなければ良くなりません。信頼できないと思ったら速攻で主治医を替えましょう。精神科の病気は形に表れません。検査で判るものでも有りません。基本的に主治医との信頼関係が全てです。経験上!!。

と、つい横道に逸れていきますので、この辺で。

_ あきら ― 2006年01月28日 11時00分03秒

 ひでおさん超参考になります!!そしてかおるさんはこのHPを作った事で健康になるきっかけを提供してます、これは本当にいいです!!

_ ひでお ― 2006年01月28日 19時39分36秒

あきらさん、ありがとううございます。

そして、ミッチーさん見てますか。2005/11/26付けのあなたのコメントを見て、私にはとても他人事とは思えません。私と同じ道を歩まないでください。どうかこの文章を読んで、少しでも参考にしてください。

本文の続きです。
もしも、うつ状態のまま転職してしまったら。
うつ状態のときは全く新しいことを覚えることが出来ません。経験上!!。あなたは新しい職場に馴染めず、大きなストレスに直面し病状が悪化していきます。 どんどん自信を無くし、どうして良いのか解らなくなってしまいます。内科で処方される薬は全く効きません。夜は眠れず昼は朦朧として仕事が手につきませ ん。

こういう状態に陥ったら。
余計なことは考えず、精神科を受診しましょう。簡単には回復しません。しかし必ず治ります。経験上!!。覚悟を決めてください。そして、出来れば 1年間、無理なら最低6ヶ月間、休職しながらでも会社に在籍してください。その後、前述のように傷病手当金を受給して、とにかく完全休養することです。

そんなことはとても出来ない、という心境なら。
精神科の主治医に「どうしても具合が悪いので完全休養したいから、入院したい。」と訴えましょう。慢性膵炎があるということも必ず伝えましょう。 受診した医療機関に入院設備が無い場合は、入院できる病院を紹介してもらいましょう。自分の意思で入院したほうが絶対に有利です。精神科の入院には、「任 意入院」「医療保護入院」「措置入院」の3種類があります。より悪化する前に自分の意思で「任意入院」しましょう。それが一番入院期間を短くする方法で す。経験上!!。

入院して診断書を出せば、誰もあなたの邪魔を出来ません。病気を理由に解雇されることもありません。ゆっくり休養しましょう。たとえ退院後に解雇 されても、自己都合退職よりは、はるかに有利です。これも経験上!!。そして、入院中は出される食事メニュー(膵炎食)を、細かに記録しておきましょう。 後で必ず役に立ちます。

またしても長文になりました。書きにくいので、ワードパットで作文してコメント欄に貼り付けるという荒業を試してみます。

カオルさん。
私はあなたのブログに救われました。私はこの1年間廃人同様でした。何もする気が起きず、全てのものに興味を失い、寝たきりの生活を送っていまし た。苦しい生活の中でもADSLだけは解約せず、心の拠所としてきました。そして、何とか立ち直りつつある今、少しでも同じ状況の方々の役に立ちたいと思 い、コメントを書かせてもらいました。

私を取り巻く状況は何も変わっていません。慢性膵炎は確実に進行しています。依然として失業中で、就職の目途も立っていません。それでも、少しだけ強くなることが出来ました。あなたのお陰です。

_ anonymous ― 2006年01月29日 00時42分48秒

あきらさん、ひでおさん、感謝していただきましてありがとうございます。あまり普段感謝されることのない生活を送っておりますので、なんといいましょうか、お尻がむずがゆいといいましょうか、妙な感じです。ありがとうございました。

_ カオル ― 2006年01月29日 00時58分51秒

またやってしまった。上記anonymousはカオルです。

_ ひでお ― 2006年01月29日 06時01分40秒

睡眠時間2時間では、やはりタイプミスが多いですね。
と言いつつ、今朝も睡眠時間3時間です。恐るべし抑うつ神経症。

ワードパットで書いてコメント欄に貼り付けると言う手は、かなり楽です。長文を書く方にはお勧めですね。私は<1本指入力ATOKバージョン>で、今使っているのがマイクロソフトIMEですから、どうしてもタイプミスが多くなります。一度付いた癖はなかなか直せません。

我々慢性膵炎患者は、文字通り毎日命を削りながら生きています。その恐怖、不安感は患った者にしか解らないでしょう。よく言われるように<失明した者の苦しみは目を閉じただけでは解らない。>のです。

慢性膵炎の発症や憎悪は、ストレスや鬱と深い関係が有ります。経験上!!。これはたぶん他の方々も一緒でしょう。どうしても精神科との関係が出来てしまうのです。一般に精神科は嫌われています。しかし、そんなに怖いところではありませんよ。

私がここに書いた情報は<時間>と言う、高~~い授業料を支払って学んだものです。お役所は基本的に<申請主義>です。国民にとって有益な情報 を、向こうから通知してくれることはまずありません。自分で調べて問い合わせるしかないのです。知らなければ損をする、それが現実です。経験上!!。少し でも役立ててください。

前置きが長くなりました。また補足です。
精神科の外来医療費は心配要りません。<通院費公費担制度>があり、加入している健康保険には無関係に、精神科の外来医療費(診察料薬代文書代 等、各種診断書や薬剤情報も含みます。)を5%負担にすることが出来ます。医師の証明が必要になりますので、精神科の主治医に相談してください。そう期間 はかからないだろうから必要ないでしょう、と言われるかもしれません。経験上!!。
そのときは慢性膵炎のうんちくをたれてください。精神科の医師は慢性膵炎について知らない場合があります。経験上!!。それでもダメなら、速攻 で主治医を替えましょう。医師は患者を選べませんが、患者は医師を選べるのです。このありがたい通院費公費負担制度が改悪されようとしています。もうすぐ 10%負担になるかもしれません。国会議員は何を考えているのでしょうか。

精神病院への入院と言うのは<リセット>です。
暴走したあなたのCPUを元に戻すにはリセットするしかありません。リセットしてセイフティモードでリブートしましょう。動作は遅く、使える機能 も限られますが修復するにはそれしかありません。リブートしたら、まずはスキャンディスク(身体の健康診断ですね。)しましょう。その後はウィルスチェッ クとOSののアップデートです。ステップを踏んでゆっくりと確実にやりましょうね。(^^

ついでに。
もし慢性膵炎かもしれないと思ったら。
速攻でがん保険に入りましょう。告知書に慢性膵炎と書くと<医学上の理由>で、保険加入を断られます。経験上!!。

_ カオル ― 2006年01月29日 07時58分45秒

ありがとうございます。いろいろな制度があるのですね。保険については、私も発症後、保険を替えよ うとしてできなかったことがあります。外交の女性の方もよく知らなくて、とりあえず申込書を書いたのですが、後で不受理ということになりました。曖昧な記 憶なのですが、5年間何の診察も受けずに頑張ったら健常人と見なされるような規定もあったかと思います。また、保険に入れない病気ということは、厳密に言 えば家のローンもくめない病気ということです。ローンは自己申告でしたが、発症後家を建てた時は慢性膵炎はごまかした(慢性膵炎と診断されているかどうか を尋ねる質問があった)と思います。なので、ローン完済までは働かなければなりません。う~ん、ますます「細く長く」です。ミンサングン(『チャングムの 誓い』の登場人物)のように。

_ ようかん ― 2006年01月29日 11時59分02秒

カオルさんお久しぶりです。
このところの皆さんのコメント、心に打ち込まれる杭のように感じながら読ませていただいていました。
私自身は、一家を支える主人の立場ではなく、家計をサポートするだけの仕事を持った主婦でした。
長年、病院とは無縁に過ごしていたため、それまで加入していた保険を家庭の都合で(夫の医療費を払ったり、教育費に必要だったり・・)解約した後で発病したのです。
もちろんパート的な仕事だったこともあり、仕事は辞めてしまいました。
長年働いていても、失業保険も出ません。これからの暮らしには不安が大きくのしかかり、ストレスの一つでした。(夫も健康ではありませんので)
これからも、状況が変わるわけではありませんが、こうして様々な知識を得ることは本当に大切だと思います。
知ったことで、随分気持ちが軽くなりました。
私が、私に出来ることをじたばたとやってみようかなと思えるようになったからです。
どうもありがとうございました。これからも、よろしく。
カオルさん、枇杷の種はず~っとやめていますが、季節のものを身体に良いと言われる方法でゆっくり取り入れるようにしています。枇杷の季節には、また枇杷をいただきます。

_ ひでお ― 2006年01月29日 13時34分57秒

ようかんさん、私の文章は重過ぎましたか?
何しろ抑うつ神経症がまだ完治していないうえ、睡眠不足で頭がハイになっていますから、かなり強迫的な表現になってしまっています。もし気分を重 くさせたのなら謝ります。申し訳ありません。ここのところ立て続けに書き込んでいますから、もしかすると煩いかもしれませんが、私には書くことがストレス 発散になっていますので、勝手ながらご容赦ください。

ようかんさん。
短いコメントを読んだだけで、私には何も事情が解らないのかもしれませんが、<難病支援センター>か<いのちの電話>に電話してみてください。決 して一人で悩まないことです。私は人と話すのが苦手で、電話してもあまりストレス発散にはならないのですが、妻は電話で話すことがストレス発散になると言 います。とにかく電話してみることをお勧めします。何か行動を起こさないと何事も進展しません。あきらさんの言うように能動的になりましょう。

またしても本文の補足です。
主治医を替える場合、内科でも精神科でも現在の主治医から紹介状を書いてもらってください。紹介状を書いてください、と言われれば医師は断ること が出来ないそうです。そうしないと、これまでの経過が新しい主治医に上手く伝わりません。とは言っても、紹介状には大したことが書かれていないのですが。 それでも、新しい主治医の手元に書類として残りますから大事なことです。

_ カオル ― 2006年01月30日 00時04分52秒

ようかんさん>
お久しぶりです。保険のことは、ひでおさんのご指摘の通りでとっても重要ですね。私は別の保険に入っていたので買い替えができなかっただけですが、住宅ローンについては「?」です。
枇杷の種はなかなか手強いですね。おいしくいただく方法がわかりません。栄養分や効果についても今後のテーマです。(どんぐりごはんは意外においしかったですよ。)

ひでおさん>
紹介状は断れないことになっているのですか。そこまで勇気が出るかどうかわかりませんが、いざとなったら頼んでみたいと思います。ありがとうございます。

_ ひでお ― 2006年01月30日 11時03分01秒

私は勇気が有りません。

紹介状の件など、有益な情報は妻がどこからか仕入れてきて私の尻を叩きます。妻はパソコンが使えません。当然インターネットで情報を集めるなどと言うことは出来ないのですが、どうやって情報を集めてくるのか不思議です。慢性膵炎と判ったのも妻のおかげです。

だからと言って、妻が私のことを最優先に心配してくれるわけではありません。妻が常に心配しているのは子供達のことだけです。(←嫉妬)

女は弱し、されど母は強し!!。

慢性膵炎になるような人は、大きなストレスを抱えていると思います。

===あなたとあなたの家族には、生存する権利があり、これは憲法で保障されています。困難に直面したときには遠慮なく公共サービスを利用しましょう。民 生委員に相談する、市町村役場の保健福祉担当課に相談する、無料で行われている生活相談に申し込む、出来ることは何でもやりましょう。何もしなければ何も 変わりません。座して死を待つことはありません。あがいている内に展望が開けてくると信じましょう。===

これは自分に言い聞かせています。

慢性膵炎患者には基本的に何の支援もありません。
しかし、精神病患者に対する支援は比較的充実しています。例えば、通院医療費公費負担制度を利用していれば、市町村のホームヘルパーを無料で頼めたりします。私が精神科の受診を勧める大きな理由のひとつです。
さあ!! 明るくさわやかに精神科に行こう!!・・・・オイオイ。

今朝は睡眠時間2.5時間、頭が痛い。

_ ひでお ― 2006年02月03日 09時23分37秒

ニュースです。

平成18年4月から「障害者自立支援法」が施行され、これまでの「通院医療費公費負担制度」が、「自立支援医療制度(精神通院)」に変わります。

何が変わるかと言うと、5%負担が10%負担になってしまうのです。しかも、改めて面倒な手続きをしなければならないのです。窓口は市町村役場だそうです。またしても医師の証明が必要になるとか。

精神科の主治医は大変だろうなぁ、何せ4月1日から新制度に切り替えで、事務手続きに1ヵ月半かかるから3月10日までに申請手続きをしろと言うのだから、主治医のところには一斉に証明願いが殺到するのは目に見えてます。

あ、その前に確定申告を済ませなければ。「世帯の所得状況を確認できる書類」なるものまで添付しなければならないようです。あぁ面倒くさい。

_ カオル ― 2006年02月03日 22時47分32秒

「自立支援」というと聞こえはいいですが、結局「公費負担」が減り、「私費負担」が増えるというこ となんですね。父の件で介護保険制度を知り、なかなかいいもんだなぁと思っているのですが、一方ではこういう福祉の後退もあるのですね。海外へ自衛隊を駐 屯させる金や、代議士の手厚い年金を少し回せば・・・・・って単純ですかね。

_ ひでお ― 2006年02月05日 17時34分44秒

本文の続きです。

なお、うつについて詳しい知識、通院医療費公費負担制度等の公的支援制度については下記のサイト「げんのうつ闘病記」が見やすくて便利です。ただし、平成18年4月1日より障害者自立支援法が施行され、公費負担制度が大きく変わりますのでご注意ください。

http://www.ohhori.com/depression/

入院すると一時的に病状が悪化します。経験上!!。
悲観しないでください、誰でもそうなるのです。気分が落ち着くのを待ちましょう。自分は病気なのだと認識するところから、回復が始まるのです。

落ち着いてきたら、自分の病室がナースステーションから、どの程度離れているかを確かめましょう。遠いほど、あなたは軽症と判断されています。もし、処遇 に不満があるなら看護師か主治医に「都道府県に連絡したい。」と申し出ましょう。これは法律で保障された権利です、誰もあなたを止めることは出来ません。

入院中は、出される食事(膵炎食)を出来るだけ細かく記録しておきましょう。退院後に必ず役に立ちます。

以下は自宅療養でも同じです。

落ち着くまでは、処方された薬をきちんと服用しましょう。落ち着いてきたら、あなたの服用している薬を良く確かめましょう。疑問があったら、看護師に確認 しましょう、看護師で解らなければ主治医や薬剤師に聞きましょう。眠剤、抗うつ剤、安定剤、抗不安剤、副作用をとめる薬、胃薬、等々、内科の薬と重複して いないか飲み合わせに問題が無いか、よく確認しましょう。聞いたことは必ずメモしましょう。あなたの頭脳は疲れ切っています。多くのことを憶える事が出来 ません。リハビリのためにも、字を書きましょう。そしてうつの症状を良く知りましょう。様々な身体症状が出ますが、あまり気にしないことです。気にすれば 気にするほど、深みにはまってしまいます。経験上!! ただし、明らかに薬の副作用と思われる症状(手足等身体の震え、発疹など)が出たら、主治医に伝え ましょう。

日中は出来るだけ身体を動かしましょう。日差しを浴びることが効果的です。しかし、決して無理をしてはいけません。疲れたら休みましょう。特に朝 は気分が晴れず苦しいのですが、少しずつでも動きましょう。好きなことに熱中できれば苦しさを忘れることが出来ます。夕方は少し元気になります。これは、 うつの症状のひとつ「日内変動」です。元気になったからと言って夜更かしをすれば、昼夜逆転してしまいます。規則正しい生活をしましょう。夜は眠れず、 眠っても夜中に目が覚めてしまいます。これも、うつの症状です。あまり気にしないようにしましょう。あなたはもう仕事に行かなくて良いのです。たとえ眠れ なくても困らないのです。眠剤に頼ってはいけません。できれば主治医に相談して、苦しくても眠剤を減らしていきましょう。それが回復を早くする道です。経 験上!!。慢性膵炎患者は、ただでさえ内科の薬を長期間服用しなければならないのです。多くの薬を長期間服用することは、内臓の負担になります。ただし、 勝手に服用を止めてはいけません。リバウンドに苦しむことになります。これも経験上!!。

身体が動くようになってきたら。
主治医に相談しながら少しずつ薬を減らしていきましょう。精神科の薬の効果は個人差が激しく、どの薬がどのように効いているのか医師にも解らない そうです。少しずつ減らして様子を見るしかありません。この病気の困ったところは、様々な身体症状が病気による症状なのか、薬の副作用なのかが判然としな いところです。どのような薬にも必ず副作用があります。服用しないに越したことはありません。薬を減らすと苦しいのですが、減らすことが回復を早める近道 です。経験上!!。しかし、一気に減らしてはいけません。様子を見ながらあくまで少しずつです。うつを治すのは薬では有りません。あなた自身です。減薬に 協力してくれない主治医は速攻で見限りましょう。増悪期は薬に頼るしかありませんが、安定したら今度はあなた自身の努力で治すのです。必ず治ります、自分 を信じましょう。精神科は他の病気と全く違います。服薬してじっと寝ていても良くなりません。病気を知る努力、重い身体を動かす努力、減薬する努力が必要 なのです。黙って次々と薬を出す医師より「薬に頼るな!!」と叱ってくれる医師が良い医師です。経験上!!。

あなたと主治医は対等なのです。
卑屈になることはありませんし、遠慮することも無いのです。疑問に思ったことはどんどん聞きましょう。言いたいことは、はっきり言いましょう。う つ状態では、なかなか自己主張が出来ません。事前にメモしておきましょう。きちんと話を聴いてくれない医師、治療方針を説明してくれない医師は信頼できま せん。うつは、主治医を信頼できなければ良くなりません。何年も治らないのは、主治医があなたに合っていないのです。経験上!!。さっさと主治医を替えま しょう。

そして、インターネットはあなたを救います。
病状が悪くて外出できなくても、自分のペースで情報を集めることが出来ます。本が必要になったら図書館を検索して蔵書を調べ、貸出予約をすること が出来ます。通販で購入することも出来ます。病気について、薬について、同じ病気を持つ仲間を見つけることも出来ます。活用しましょう。

・・・・まだ続きがあるのですが、あまりにもリアルで苦しくて書けないかも・・・・。

_ カオル ― 2006年02月05日 22時17分34秒

鬱についての詳しい情報ありがとうございます。もしよろしければ、ひでおさんの「うつ」の情報を、HPの方へ転載させて頂けないでしょうか。

_ ひでお ― 2006年02月06日 05時14分13秒

HPへの転載?
それは光栄です。(^^

私がここに書いたものは、かおるさんのお好きなように扱ってくださって結構です。

_ カオル ― 2006年02月06日 21時52分04秒

ありがとうございます。うつ症状とこの病気はかなり関わっているようですし、私も身に覚えがあるものですから。ひでおさんのコメントは他の人にも参考になると思います。

_ りょう ― 2006年07月08日 15時30分37秒

慢性膵炎を抱えています。
今年4月から復職しました。
去年は一年休職しました。
一昨年に入院を2回して、その後に復職した所、部署が替わり慣れない仕事と高熱で体調を崩して入院して休職しました。
理由としては、ストレスかなと思います。
技術職で忙しいやら、出向で仕事内容は変更が無いのでしたが、転籍になりそうなので転職を検討していましたが、仕事が非常に忙しくなり休日が出張の移動で体の疲れが取れなかったのがいけなかった。
今は、事務職になっていますが、やはり技術職に戻りたいので、しばらく体調を確認してから技術系の会社を探す予定です。

_ カオル ― 2006年07月09日 00時04分01秒

りょうさん初めまして。コメントありがとうございます。慢性膵炎が原因で休職される方は多いと思い ます。疲れというのも休日の出勤が重なるとなかなか取れませんね。それに世間が症状をあまり理解してくれないので、それも苦しいですね。りょうさんの体調 が早く回復されることをお祈りしております。
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