慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

膵臓のしくみと酵素(その2)

消化酵素

 膵臓が分泌する消化酵素の量については、書物やサイトによってばらつきがありますが、1回の食事で500mlから800mlという説明があったり、一日の総量としておよそ0.7リットルから2リットルくらいという解説もあります。おそらく食事の量に比例するのでばらつくのだろうと思われます。最大で1日2リットルだそうですが2リットルというと2リットル入りペットボトル1本分なので(当たり前ですが)、かなりの量だという感じがします。
消化酵素の種類ですが、膵臓が分泌する25種類の酵素のうち、代表的なものとしては以下の3つが挙げられます。

① アミラーゼ・・・炭水化物を分解
② トリプシン・・・タンパク質を分解
③ リパーゼ・・・・脂肪を分解

 「炭水化物(糖質)」「タンパク質」「脂肪(脂質)」と言えば、「三大栄養素」と呼ばれているものです。膵臓が分泌する酵素は、体を維持するための最も基本的な栄養素の摂取に関わっているわけで、こういう点からも膵臓の果たす役割の大きさが感じられます。
上記3つ以外で膵臓の調子を調べるための指標として用いられるのは、

④ エラスターゼ

という酵素で、これは繊維質を分解するそうです。
次ページから代表的な消化酵素についての記事です。

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