慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

慢性膵炎の症状(その4)

<のど・食道付近の痛み>

  私の個人的な症状ですが少し変わった感じの痛みとして、やや強めの痛みが喉の奥から突然始まってゆっくりと食道を下がっていく、という痛みがあります。ここ数年、上腹部や背中の痛みは比較的落ち着いているのですが、その「お客さん」のような痛みが、前触れもなく年に3、4回くらいあります。まるで痛みのカタマリが生き物となって私の口から入りこみ、食道を通過して、胃に到達する前に消えるという感じでかなり不気味です。この痛みが始まると「来た来た!」という感じで覚悟する時間が持てます。車を運転中であることが多いのですが、その場合は車を道の脇に止め、口から大きく息を吸うような深呼吸を数回すると早く和らぎます。
  なお、この痛みについて、数名の方から「微小血管狭心症」の症状に似ているのではないか、というご指摘をいただきました。微小血管狭心症について少し確認しましたところ、女性ホルモンの減少を原因とする女性特有の病気のようなので、男性(おっさん)である私にはあてはまらないのではないでしょうか。ただ、謎の胸の痛みの原因として特に更年期の女性の場合には、この病気の可能性も考えられなくもないと思います。
  ご心配いただいてメールを下さったみなさん、ありがとうございました。
   また、慢性膵炎とよく似た症状を呈する病気に「逆流性食道炎」という病気があるようです。胸の痛みが続くので病院に行くと「逆流性食道炎」と診断され、その薬を処方されるけれども、いつまでたっても症状が改善しないので別の病院に行って調べてみたら「慢性膵炎」であったというケースをいくつかお聞きしています。

<げっぷ・おなら>

  あまり膵臓関連の書籍には書かれておらず、膵炎と直接関係があるのかどうかわかりませんが、私だけでなく多くの患者さんが、膵炎から来る「げっぷ」や「おなら」の頻発に困っている印象を持っています。私の場合、高脂質の食品や、あるいは単に食べる量が多かったりすると膵臓付近が痛くなりますが、その時、「げっぷ」を出すことで症状が和らぐことがあります。また「おなら」も同様で、おならをすることで膵臓の症状が改善すると自覚できる時があります。
   おならに関しては、おならが出やすい体質というものがあるようで、たとえば中高年になるとストレスを感じる機会が増え、その際に 唾を飲み込み、唾といっしょに空気も飲むのでそれが肛門から出るという説があるようです。だからなるべく空気を飲み込まないようストレスを発散しましょうとその記事にはありましたが、あまりよくわからないような気もします。
  空気を飲み込むというと、私は食事の時にお茶を同時に飲むのですが、そうすると食べ物をお茶で流し込むという状況になって、それで空気が入りやすくなっているということもあるかも知れません。かつて中学生であった30年以上前に、友人が私の家に泊まることとなり、一晩で何回おならがでるか、ということを競い合ったことがありましたが、何を食べたのか覚えていませんが、なんと100回以上出たという記憶があります。 これなどは、お茶を食事と共にがぶ飲みするからか、あるいは内臓が原因でそうなるのかわかりませんが、いずれにしてもおならが出やすい体質、あるいは食習慣を持っているということは昔から現在までも続いているようです。家では家族の顰蹙を買いながらも放屁ざんまいな生活をしていますが、職場ではそうもいかず、誰もいない場所やトイレに行って溜まったガスを解放するということが私の日常です。

   
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