慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

慢性膵炎体験談

ささみさん   (2011年9月)
 
  今年の3月に左脇腹 背中 へそ下左寄りあたりに軽いが気になる痛みが毎日続くようになり受診しました。初めは腸炎では・・と言われ、念のためにした血液検査では、CA19-9の値44だけが異常値でした。その後痛みはおさまらないまま、数ヶ月かけて超音波、CT MRCP 大腸内視鏡 PET PFD 血液検査等を進めていき、「慢性膵炎」の診断がついたのが7月です。画像や検査で異常を認めたのは、膵管の狭窄と拡張 蛇行 腫瘍マーカーの経時的上昇(一時は128まで) 酵素の値には異常なく、痛みもさほどではない・・というのがかえって癌を疑わせ(腫瘍はみつからないけれど)かなり落ち込んでた時期もあります。 PFDは61で、膵機能低下が現れているそうです。「○○性」というのは言われていません。ただ、検査初めのころ、「こまかい胆石(胆砂)があって総胆管が少し太くなっている、胆汁のつまりから膵液が逆流した可能性がある」と言われました。そしてその後、(ウルソなども飲みましたが)いつのまにか「胆石はなくなっている」とのことでした。もともとは「胆石性膵炎」からきたものでしょうか。膵臓の繊維化や石灰化はないそうです。6月初、膵炎の診断がつく前から脂質制限食を自発的にはじめ、痛みが治まったのはその一週間後くらいからです。発病までの生活で、問題になることを挙げれば、一番には『家庭内のストレス』次に『喫煙』。(お酒は一滴も飲めません) これらは30年間にもわたるもので、こんな生活を続けていたらいつかツケがまわってくる、と思いつつも、自分の身体を労ることにおざなりだったことが招いた病だと、いま痛恨の思いです。といって、今更過去を悔やんでも始まらず、これからの生活改善に全力を注ごうと思いを新たにしているところです。かなり自己流ですが、食事療法が「痛みの緩和」に関しては功を奏するようなのでそれだけは守ってます。おかげで、かなり高かったコレステロール値も薬を飲まず正常近くなる、というオマケもありました。いとも簡単に禁煙もできました。ただ、ストレスが最も悪い、のは痛感します。けれど、膵炎の知識を得ると、不安や悲観に追い打ちをかけるような内容が多くてさらにストレスになるようで、それをどう処理して暮らしていくか、が今の課題です。 私の場合は、とにかくあきらめではなく、「楽観」することにしてます。東洋医学の先生の『一つの臓器(木)が復元しなくても、不治の病とは言わない。身体全体(森)として考えれば、病気とは回復可能なものです』という言葉を信じ、鍼治療にのぞみを託してます。また、膵機能は低下の一途、といわれるけれど、臓器の働きが衰えていくのは、老い、という誰にでもどの臓器にでも来ることと同じじゃないか・・とひらきなおってます。一病息災ということばのように、病気を得て生活改善したがゆえに身体を労り息災に長生きできた・・というようになりたいものです。     

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