慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

慢性膵炎体験談

ヨシさん   (2007年10月)
 
  札幌からメールしています。私は札幌在住のヨシと言います。45歳です。私も先週退院したばかりです。もちろん重症の膵炎です。私の場合は、仕事の付き合いでお酒と脂肪分の高い食事だそうです、何分にも独り者なので食生活が乱れていたようです。一番最初の発作は3年前の冬でした。朝起きると腹部にかなり強い鈍痛があり、いつも行っている個人病院へ行きましたところ、『腸閉塞』だと言われました。
   そこからすぐに札幌でも有名な消化器の病院へ運ばれました。そこの医師に膵臓の検査もしてくださいと言いましたところ、採血・CT・エコーなどの検査をし3時間後に、もうそこの病院では手に負えないということで、もう一度救急車でガン専門の病院へ搬送されました。そのH消化器科には有名な先生がおり、1ヶ月間の絶食と点滴、そして麻薬、ボルタレンサポ50の座薬を5時間おきに打ってくれました。しかし痛みは全く取れませんでした。3日後抗生物質が効いたのか、痛みが引きました。はじめはCA-19が上がっていましたので、カルチ(ガン)を疑われましたが2週間後に重症の膵炎だと知らされました。膵臓の60パーセントが溶けていると言うことで、今後はインスリン注射をしなくてはならないと言われておりました。私は仕事が忙しく病院が遠いせいもありその病院へ行かなくなりました。
  ところが今年の5月にまた発作が起きました。黄色い胆汁をバケツいっぱい吐き、腹痛で救急車でK病院へ運ばれ、また麻薬づけになりました。この病院を退院後、別の病院でまた入院して、インスリンの教育入院を受けて下さいと言われ、最近退院したところです。ただ入院期間中にいろいろなことを学べましたのでよかったと思っています。たとえば低血糖になると必ず30分位前に汗が出たり、眠たくなると言うこと。又必ずチョコレートを携帯すること、などです。現在はノボラピット30MIXというインスリンを持ち歩き、1日2回スケール(その時々の血糖値にあわせてインスリンの量を変える方法で医師が表を作ってくれます)に合わせてインスリンを注射しています。又この病気は炎症が起きやすい病気ですので、私の場合頻繁に歯肉炎や口内炎、結膜炎などが起きます。医師も珍しい病気なので、正直嫌がっているようです、3年前血糖値のアベレージは500位でヘモグロビンA1Cが12.8位ありましたが現在は、9.8位で血糖値(BS)のアベレージは200位です。
   とにかく治ることはない病気ですが、うまく付き合ってゆきたいと思っています。人口10万人に14人程この病気にかかるそうですが、北海道にも良い医師がいますので、あきらめずにがんばりましょう。
ではまた。

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