慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

慢性膵炎体験談

さんちゃんさん   (2006年7月)
 
  初めまして、私、慢性膵炎とともに生きております「さんちゃん」と申します。
  慢性膵炎の患者さんは最近増えてきているようですが、あまり世間では知られていないのが現状のようです。この病気になって何度も繰り返し消化器内科に入院しましたが、膵炎の患者さんには二人しか出会いませんでした。(二人ともERCPの結果症状が悪くなり、治療のための入院で、病名は急性膵炎でした、そのうちのお一人は劇症型の急性膵炎で、緊急の人工透析などを必要とする多臓器にわたる治療を必要とし、一時は生命も危なかったようでしたが、治療の結果私より先に退院されました。)私もERCPを何回もやりましたがその都度症状が一時的ですが悪くなるようです。時にはミラクリッドを点滴してしたりしてしたこともありました。この検査で急性膵炎を起こすこともあるとの説明と同意をしての検査ですが、慣れてしまうと、どうということはありません。ただERCPで器具を使って膵石を採ろうとしたときはかなり痛かったので、以後この方法で石を取ろうとはしていません。
  現在、私は「慢性膵炎」と、膵炎になる前よりお付き合いの、慢性の「腎硬化症」の相反する食事療法をいわれ、「どうすればいいの?」状態の日々を送っています。
  そもそも、腎臓とは昭和61年職場の尿検診からですし、膵臓は、平成元年の急性膵炎の激痛による救急車での入院から始まり、平成13年のまたもや腹痛での4ヶ月の入院、入院中も食事を開始すると腹痛を起こしてしまい、再度の絶食点滴治療しなければならずこのときより仮性のう胞も出来てしまうほどの慢性膵炎と診断され、「腎臓内科」+[消化器内科」への月1回(両方ですから月2回)の通院生活が始まりました。その後膵臓はなかなか落ち着いてくれなくて14年は合計5回、それぞれ約1ヶ月くらいの入院をしてしまい、「ERCP」や「膵管のドレナージ」、「膵管へのステントの導入」、「体外衝撃波」と「内視鏡」での膵石への治療など行いましたが、これといったものは無かったようです。
  その後、15年の8月頃までは安定するかの様でしたが、9月に再度これは駄目だと自分で判断した、軽い腹痛から再度の入院となり、それから入院中もなかな食事が始められなくてほとんど絶食点滴の、半年に及ぶ入院となり、16年2月の退院となるまで大変な思いをしました。私の場合、腹痛が始まると今でも思い出したくもないくらいの激痛となるのが常でした。これが入院中何回も起きてしまい、一時は内科で治療の限界かもしれないので外科的な治療しかないような話まで出る始末で入院中もかなり不安でした。点滴での治療ですが、水も飲まなくてよいのですがなんとも辛い生活です・・・・。
   点滴スタンドの重いことには閉口。何しろフサン、ミラクリッド、抗生剤、痛み止め、それから栄養を取るための1リットルのバッグなどがぶら下がるシャンデリア状態(病棟の看護師さんが言いました)。激痛がくるとこの痛み止めが効かないのでひたすらべッドで我慢くらべでした。
  退院後2年を過ぎようとしていますが、おかげさまでこれは駄目だと思う腹痛や発熱が起きていません。外来での先生との会話は「いつ起きてもおかしくないのでそうなったらすぐに受診するように」ですんでいます。
  先週の外来受診で、アミラーゼが300を切り、またエラスターゼⅠも765とやっと1000を切ったので嬉しく思ってしまいました。このところアミラーゼは600だったり700だったりまた、エラスターゼⅠも1500位が続いていたものですから、ただ検査の数値と膵臓の状態はどうも一致しないようなので困りものです。みなさんはどうなんでしょうか。気になることです。ただCRPだけは間違いなく炎症の状態を示すようですが、これはありがたいことに陰性なので安心しています。肺炎で入院したときはCRPが20を超えていましたから今はこれが頼りのようです。
  私も、フォイパン毎日3錠飲んでいます。今のところ膵炎にはフォイパンしかないようなので、きちんと飲むようにしています。定年まであと何年と数えられる年になりましたが、人生はまだ始まったばかり、これからです、と思いながら暮らしていきたいと思っています。

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