慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

膵臓のしくみと酵素(その5)

内分泌機能

 膵臓の中に点在しているランゲルハンス島と呼ばれる細胞が、血中の糖分濃度を上げるグルカゴンというホルモンと、逆に糖分濃度を下げるインシュリンというホルモンの両方を分泌しています。これらのホルモンは、消化酵素と違って体の「外」ではなく、血液の中を流れ(つまり「内」側に分泌される)ので、この機能を内分泌機能と呼んでいるようです。
慢性膵炎と内分泌機能との関係については、「間違いなく慢性膵炎」という確定的な診断を受けられた方で、残念ながら膵臓の荒廃が進んでいかれた場合に、外分泌機能ばかりでなく、最後には内分泌機能まで支障をきたす、ということがあるようです。しかし、膵臓の細胞の95%は外分泌機能を果たすためにあるわけで、もともと内分泌機能を担う細胞の量は少ないので、内分泌機能自体の損傷が起こるのは、膵臓の荒廃も進み果てた、いよいよ最後の段階に起こるようです。
 内分泌機能が失われると、インシュリンを注射などによって体内に入れてやる必要がでてきます。

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