慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

慢性膵炎体験談

コブさん   (2008年2月)
 
  去年4月21日のAM1時付近に路上で暴力をうけました。当時19歳、女です。引きずり回されたり首絞められたり、そして最終的に腹部を上から思い切り踏みつけられました。その後もちろん腹部も痛かったのですが、強い衝撃を当てられたらしばらく痛いのは仕方がない、きっと打撲かなにかでそのうち治るだろうと思い、痛みをこらえて家へ帰りましたが(一人暮らしです)、寝ようと思って横になっても、腹部の痛みが全く引かず、時間が経つにつれどんどん痛くなっていきました。みぞおちのあたりが燃えるように痛くてドクドクと鼓動を打つように痛かったです。
   体をまっすぐにすることができずに丸まっていましたが、そのうち手足が震えてきたり、呼吸が苦しくなってきたので限界だと思い、救急車を呼びました。当時のことはほぼ覚えていません。付き添ってくれた人の話によると発熱、救急車の中で嘔吐、病院では医者に「体を伸ばしてください」といわれても、「無理です!」と泣き叫んだそうです。。。痛み止めの筋肉注射をしていただいて大人しくなったそうです。(そして寝たそうです (笑))
  救急車の受け入れ先がほぼなく、近めの市民病院に運ばれたのですがCTとエコーを撮って外傷性急性膵炎と診断、ICUなどのある大きい病院に移す必要があると判断され、搬送されました。
   このとき大きい病院でCTや血液検査などをしてやはり急性膵炎の診断。血中アミラーゼは1400でした。それから21-24日まで大きい病院で、腕への点滴で痛み止めと炎症を抑える薬と栄養を摂取。痛み止めのせいか(?)緑色の液体を嘔吐しつづけました。みぞおちの痛みが背中のほうまで広がっていて動くのがつらかったです。入院中ずっと尿の量などを管理していました。(アミラーゼも測ってたらしいです)こちらでは定期的に看護婦さんが2時間おきに様子を見に来てくれて、薬もほぼ打ちっぱなしの状態でした。水枕やうがい用の水差しとかいろいろ用意してもらいました。血中アミラーゼがなかなか下がらなかったのですが状態が安定した(他合併症の可能性が消えた)ので25日に最初に受診した市民病院へ移されました。市民病院で保存的加療(絶飲食、炎症を抑える薬と栄養を腕静脈点滴)をつづけてました。深夜になるとなぜか腹痛が起こり痛み止めをうってもらってました。こちらでは点滴される薬が1日に2回打つだけになり、見回りも一日に2回(朝と夕方)になりました。痛み止めを頼んだときに「どうしても我慢できない?」としぶられ「我慢できないから呼んだんだよ」と心の中でなきそうになりました・・・病院では気を使ってしまってナースコールとかあんまり押せませんでした(汗。でも今思えば痛いときは痛いとか、おかしいことがあれば意思表示をすることが大事なので、無理して我慢したりしないでナースコールは活用するべきですね!
   5月1日、血中アミラーゼ1200、CTにより仮性膵膿胞の合併が発覚。アミラーゼの値が下がり腹痛がなくなったらGW明けに退院できると言われていたのですが、アミラーゼがまったくさがらず。。。ただ激痛はもう起こりませんでした。みぞおちの辺りに、かすかに痛みと違和感というか重い感じはありました。まだおなかは硬かったです。7日、血中アミラーゼ1000、腕の静脈が栄養状態の悪さから細くなってしまい液漏れを起こしてしまうため、IVHへ変更。しかしカテーテルの挿入に失敗し気肺になりました。っていうのは針みたいのを鎖骨の下から刺して中心静脈まで到達させるんですが、あやまって右肺に針が刺さっちゃって肺に穴が。。。呼吸困難になりました。まじで医者を恨みそうになりました(;へ;)
   翌日(8日)もう一度施術、成功しIVHによって摂取する栄養値と炎症を抑える薬の濃度を高くしました。その後順調にアミラーゼが減少、11日に800、14日に500まで下がりました。14日から食事をはじめました。重湯×6食、三部粥×6食、五分粥×1食
  18日、アミラーゼ500、仮性膵膿胞の増大を確認、七部粥×12食
  22日、アミラーゼ400、薬の点滴を止め、食事による栄養源の確保、IVHを取り外しました。全粥×10食
  25日、アミラーゼ400、フォイパンの投与(1日3回2錠ずつ)、低脂肪食×13食
   29日、アミラーゼ400、医師に急性膵炎が慢性化したものと思われると説明を受け、アミラーゼの値は400で安定してしまったと言われました。
  30日、慢性膵炎との診断を受け、要通院、フォイパンの投与(1日3回2錠ずつ)、食事療養運動制限をつけられ退院しました。
   けれどやっぱり食事の後や、寝転んだりするとかすかにみぞおちのあたりに違和感はありました。このときフォイパンは3ヶ月飲んでみて効果がなかったら止めようといわれました。まずは2週間に1回通院・検査をして徐々に通院の頻度を少なくするとのこと。言われるまま通院してたのですが、7月29日にまた腹痛を感じ、救急外来。急性増悪とのことでした。炎症を抑える薬だけうって帰りましたが、痛みが治まらず、7月31日~8月9日まで入院しました。絶飲食&点滴(薬と栄養)→ 重湯 → 三分 → 五分 → 七分 → 全。
   低脂肪急性増悪の原因はやはり食生活にあったと今では思います。(カレーとかパスタとか)退院するときに看護婦さんに「もうパスタはだめよ」といわれへこみました↓。
  その後食生活を徹底し、2ヶ月に1回のペースで通院してます。12月14日にはアミラーゼの値が通常(79)まで戻り、フォイパンも1日3回1錠ずつとなりました。いまでも食事などに気をつけ通院してます。フォイパンはいまだに投与されてますし、アミラーゼの値もさがっているので効いているのだと思います!痛み止めとしてロキソニンとムコスタをセットでもらいましたが、結構効きました^▽^ 
   もし腹痛を感じたら絶食してみてくれと言われ、食べなければ痛くならないのか?と基本的な食事量をだいぶ減らしてしまいました。そしたら今度は血中ヘモグロビンが足りなくなりました(汗)
   最近はあまり痛むこともないです。
   ところで急性膵炎と慢性膵炎は発症原因は違うと思うのですが、急性膵炎から慢性膵炎になるものなのか?仮性膵膿胞が原因なのか?膵臓に詳しい医師を尋ねて納得できる説明をしてもらおうと考えてます・・・(市民病院はいまいち信用できないのでは?と人に言われたので)
   この病気になってから趣味のテニスも止められ大会に出れなくなったり、大好きだったお菓子類(生クリームとかチョコとか)も食べれなくなって、すごーーい暗い気持ちにしかなれなかったのですが、カオルさんのサイトを読んでいてとても励まされたし、がんばろうと思えました。
   そしてもっと病気と向き合おうと思いました。

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コブさんの体験談はもともとブログの「慢性膵炎な私の毎日2」にいただいたものですが、ブログのページには他の方からのコメントをいただいています。

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