慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

慢性膵炎体験談

あじまーさん   (2007年9月・2010年1月)
 
  はじめまして、こんにちは。あじまーと申します。東京多摩地区在住、男性、50才、既婚、子ども2人(男・社会人、女・中学2年)です。’04年5月沖縄旅行中(妻と娘同行)に重症急性壊死性膵炎を発病、C病院に救急車で搬送され100日間の入院、膵臓の3分の2が壊死しました。
   発病は何の前ぶれもなく突然でした。気分が悪くなり、腹部痛がはじまり、腹部痛は激痛へと変わり地面に横たわる、その間10分足らずでした。
   入院後ICUに7日間、外科病棟へ移り手術はドレナージ術、へそ上と左脇腹の2カ所にカテーテルを挿入し腹腔内の膿瘍を体外に排出するもの。排出がなくなるとカテーテルに生食水を注入し腹腔内洗浄を行いました。病後から高熱時以外は意識がハッキリしており、敗血症、薬物アレルギー等の併発はありましたが、回復は自分なりに感じていました。
   2カ月以上絶飲食だったため、栄養分は中心静脈栄養で鎖骨下にカテーテルの点滴です。のども乾かなければ空腹感もなく、医学の進歩はすごいものだと感心しきりでした。
   沖縄の病院を退院(転院)し帰京、紹介状を持ってM病院に通院。アルコール性の為禁酒と脂肪分の摂取制限ぐらいで順調に生活を送っていました。
   しかし、さすがにいつまでも禁酒は無理で、体調もいいので、医師の了解のもと(乾杯だけ)ビールを。‘06年正月から春と夏、1回の量が350を1、2本で週に2回ほど、季節ごとの飲酒なので禁酒期間も2、3ヶ月あります。これは現在も続けちゃってます。
  転機となったのは‘06年6月後半、急性憎悪となり10日間の入院。CRPの値が標準の何十倍もあり、仕事のストレスが原因と思われました。カオルさんのサイトを熟読し、出した答えは退職でした。
   現在、健保を任意継続として傷病手当受給中。膵炎の方は一時縮小傾向もあった膵仮性のう胞が肥大し、5月時点で直径6センチ程の楕円形に成長、近い将来胃との吻合手術を行うかもしれません。

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(2010年1月、あじまーさんよりその後の様子がメールで届きました。ご本人の許可を得て以下に転載させていただきます。)
カオルさんこんにちは。大変ご無沙汰しております、あじまーです。
私の膵炎は昨年5月の通院を最後に、寛解の状態となりました。
失った3分の2の膵臓は戻りませんが、残った膵臓が頑張ってくれてます。
というのも1年ほど前から飲酒が可能となり、好きな泡盛、日本酒も
適量なら問題ありません。
医者はさすがに飲酒は勧めませんでしたけどね。

残りの人生何年か分かりませんが、ゆっくりとストレスの少ない生き方を
しようと思ってます。そして膵炎でだけは死にたくないと思ったりしている
ところです。

最後にカオルさんはじめ、膵炎の皆様の快方をお祈りしています。

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