慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

慢性膵炎体験談

サチさん   (2006年2月)
 
  50代女性。入院といえば出産時のみ、身体は小さいですが健康が自慢でした。
  3年前、別の病気でC総合病院へ入院、退院後吐き気、めまいでA医院で診察を受けていましたが、1年後の何度目かの血液検査で血清アミラ-ゼ値が809、(アミラーゼ値が上がったのはこの時1回だけ)、再検査では腹部エコ-、アミラ-ゼ値63と共に異常なし。その後も数ヶ月吐き気はつづき、そんな時に私的なことで、疲れとストレスを溜め(この時膵臓にも負担をかけていたのでしょう)、鳩尾の痛みが加わり、痛みは背中にも響くようになり、内視鏡での検査をお願いしました。<十二指腸潰瘍>と診断され、その後ピロリ菌の除菌も受けました。この間、薬はガスポート、ニチカイン、ブトロバンを服用。でも体調はすっきりとせず、軽い吐き気と鳩尾、背に感じる不快感はずっと続いていました。「薬を飲んでるのに何で?」不安でいっぱいでした。体重も43㎏から38㎏に激やせ!それから3、4ヶ月経って、B総合病院へ。今までの経緯を説明し、CT、血液検査を受け<慢性膵炎>と診断され、フォイパン、ガスポートを服用、その後3ヶ月目頃に、焼け付くような胸焼けに襲われ、内視鏡検査で今度は<逆流性食道炎>。パリエットを服用、現在に至っています。血清アミラーゼ値は60~80位、尿アミラーゼは基準値内です。
  診断を受けた時はかなり動揺しました。膵炎の痛み、症状の特徴をネットや本で見ては誤診である事を願いつつ悶々と送っていましたが、日々<慢性膵炎>に近づいていく症状は認めざるを得ません。思い起こせば数年前から腹痛、便秘と下痢、油っぽい物を摂ると吐気を起こしたりしていましたっけ。先日も過脂質で背中の激痛ズッキンには恐怖でした。後日A医院へ検査結果を伺いに行き、B総合病院で<慢性膵炎>と診断されたことを伝えたところ、「おかしいなあ、神経だと思うんだが」とのこと。今は<慢性膵炎>をよく知り(まだ勉強中ですが)、脂質控えめで痛みや不快感は随分軽減されています。体重も40㎏に増えました。食事療法と食欲と戦いながらの毎日です。カオルさんはじめ膵炎疾患の方たちの体験談やアドバイスには正直励まされます。このページを設けてくださったカオルさんに感謝しています。
  この病になって多少なり、人の痛みも理解できるような気がします。膵炎との闘いはこれからですね。よろしくお願いします。

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