慢性膵炎ノート

明るく!慢性膵炎生活

慢性膵炎体験談

あゆさん  (2006年1月)
 
  2004年の6月頃のこと。胃の痛みを感じてかかりつけの内科を受診したところ、胃と思っても膵臓のこともあるので念のために・・・と血液検査をされました。
  1週間後結果を聞きにいくとアミラーゼとリパーゼが基準値の1.5倍でした。その時は処方された胃薬で症状が治まっていたので、経過観察ということになり、定期的に血液検査に来るようにと言われました。
  血液検査するたびに異常値は出るのですが、痛みはなく、念のためにとCTとMRIもしましたが異常なし。しかし、その年の10月頃のことです。仕事で外出中に激しい下痢を起こし早退。病院に行って血液検査したところ、アミラーゼが300ぐらいまであがっていたので、痛い時だけ飲んでくださいとフォイパンを1回1錠のみ処方されました。ただ、この時はそれ以上症状が続くこともなかったので、私もあまり気にすることもなく翌月には台湾に行ってグルメ三昧をするという無謀ぶりでした。
  12月に入り、仕事のストレスが更にキツくなったせいか、鳩尾の重苦しい痛みと背中の痛みが出てきました。そして、年末に向かうにつれどんどん腹痛がひどくなり、全身倦怠感に食欲不振がひどくなってきました。年始に一日出勤しただけで仕事していられずに早退。そして、いつものかかりつけ医にいくとアミラーゼ・リパーゼの異常値はいつもと同じぐらい、CRPと白血球の増加は見られないので炎症反応は起きていないとのこと。ただ、今までと違って痛みがあるから・・・と総合病院に紹介されました。
  大きな病院は検査だけでもものすごく時間が掛かります。検査結果が出るまで痛みを我慢し続けることができずに自宅療養していたこともあり、かかりつけの先生から「入院したほうがいい」と助言されました。そして、二週間ほど入院し、大腸カメラに胃カメラにCTにMRCPと色んな検査をしましたが画像では異常なし。ところが絶食治療するとピタリと痛みが治まったのです。また、詳しい血液検査をすると、唾液腺型ではなく膵臓型のアミラーゼがあがっていたので、おそらく『膵炎でしょう』との結論になりました。
  ただ、私の場合は、膠原病の抗体が2つも陽性とでたので、シェーグレン症候群が併発する自己免疫性膵炎だろうと言われて口唇生検もしました。ところが、生検の結果はシロだったので、先生もおかしいなあと首を傾げていました。血中アミラーゼ・リパーゼはともに基準値の1.5倍程度。尿中アミラーゼは一番高い時は2000を超えていましたが、後はほぼ基準内です。私の場合はCRPと白血球の増加が見られないのが膵炎の根拠に乏しい理由の一つになっています。
  処方されている薬はフォイパンとブスコパン。痛みがひどい時にはフサンの点滴をしています。それでも痛みが引かず食事を取れなくなった時は絶食治療しかないということで、昨年夏にも二週間ほど入院しましたし、担当医にも「痛みがひどい時は入院するしかないね。」と言われています。
  痛みがひどくなるのは、脂質の高いものを取った時と食べ過ぎた時ですね。調子の良い時にいかに食べないようにするか・・・というのがポイントなのですが、なかなか難しいです。
  なお、私はお酒・タバコは一切やりませんし、もともと脂っこいものは得意ではなかったので、食事が原因で膵臓にくることは考えづらいです。膵炎の原因に胆石症があるそうですが、私は四年前に胆石症とわかるまで、(昔に掛かった医者が胃薬しか出してくれなかったのです!)何年も胆石の痛みを我慢し続けていたので、それが原因の一つかも?と思うことはあります。なお、四年前に胆嚢摘出手術はしました。

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あゆさんからは、2008年2月に続報を寄稿していただいています。

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